妊娠中の体の変化

今回は、生活習慣予防とは、特に関連性はないのですが、妊娠について特集しています。

自分は、まだまだ関係ないと思っている方も　妊婦の身体は、こう変化していくんだということを知ってもらい、身近な人が、妊娠した時、この知識によって、こうしたほうがいいな、ああしたほうがいいなと気づいてもらえると光栄です。

そして、妊娠中の女性の身体は、健康であることはもちろんなのですが、気をつけなければならないこともたくさんあります。さらに、ストレスをためてしまうことで、妊娠を継続できなくなることもありますので、そのへんをよく考慮していただくためにも、妊娠について、ぜひ　知っていただきたいことを特集させていただきます。

【妊娠初期】（４～１５週）：２～４ヶ月

◎赤ちゃんの様子：身長2cm～15cm　体重4g～120g　
・五体の区別がつくようになります
・目・鼻・耳・心臓などの各臓器の形成が始まります
・５週の頃から、超音波検査で、心臓の動きがわかるようになります
・活発に動き始めます
・外性器が発達し、性別が判定できるようになります。

◎母体の様子
・月経が止まり、基礎体温で高温が続きます
・つわりが始まります
・下腹部が張り、腰の重みを感じやすくなり、頻尿になりやすいです

※気をつけて！
・薬やX線検査など、妊娠の可能性がありますということをあらかじめ申し出ること
・下腹部痛、出血があった場合は、すぐに病院へ

---

【妊娠中期】（１６～２７週）：５～７ヶ月

◎赤ちゃんの様子：身長25cm～35cm　体重300g～1000g
・爪や髪の毛・まつげ、産毛などが生え始めます
・内蔵や聴覚が発達してきます
・心音が聴診器で聞こえるようになります

◎母体の様子
・乳房が大きくなります
・体重が増え、お腹が目立ってきます
・胎動を感じるようになります。

※気をつけて！
・貧血を予防しましょう
・体重の増え方に注意しましょう

---

【妊娠末期：前半】（２８～３５週）：８～９ヶ月

◎赤ちゃんの様子：身長40cm～45cm　体重1700g～2400g
・定位置が決まってくる
・骨格、臓器がほぼ完成します
・皮下脂肪で身体が丸みを帯びてきます
・産毛が消えます

◎母体の様子
・動悸、息切れ、胃もたれを感じやすくなります
・妊娠高血圧症候群にかかりやすくなります
・下腹やももの付け根に痛みを感じやすくなります

※気をつけて！
・塩分を控えた食事をするようにします
・貧血を予防します
・体重の増え方に注意しましょう

---

【妊娠末期：後半】（３６～３９週）：１０ヶ月

◎赤ちゃんの様子：身長45cm～50cm　体重3000g～3200g
・胎外の生活の準備ができます
・あまり動かなくなります

◎母体の様子
・子宮の位置が下がり、お腹が突きでてきます
・一段と頻尿になります
・おりものが増えます
・お腹が張ったり、痛みを感じたりするようになります

※気をつけて！
・体の変化に注意しましょう
・遠出を避けるようにしましょう
・お腹に力を入れるような作業は避けましょう
・出血があったら、すぐに病院へ

---

このように妊娠中の女性の身体は　常に変化しつづけています。
妊娠していても、最近では、ギリギリまで働く人も増えています。できるだけ、お腹に負担のかからないような作業をさせるなどの配慮は必要になります。


そして、妊娠中は、突然体調が悪くなるということは、よくあることですが、症状や体調をみて、病院へと行くようにすすめてあげてください。


妊婦が一緒に働くというのは、かなり周りに負担をかけます。しかし、もし？自分がその立場になった場合、手を貸すことができる人になっていただきたいと思っています。
出来る限り、いい環境で、無理をしない程度に　働いてもらい、元気な赤ちゃんを生んでいただきましょう！