簡単にいうと、日本人の4人に1人は、高コレステロール血症であるということになるのです。
そのうち、高コレステロール血症の治療をうけているのは、約22%の約670万人。
残りの78%の2300人は、治療をうけていない、もしくわ、気付いていないと考えられています。
さらに、中高年以降の男性では、なんと高コレステロール血症になっている人は、3人に1人!
10年以上前と比べると、2倍以上に増加しているのです。
そして、40歳~60歳以上の年代が、非常に高いのです。
高コレステロール血症は、中年以降の男性が多く、閉経前の女性や若年者は少ないといわれていました。
しかしながら、最近では食生活が変わってきたために、すべての年代層で高コレステロール血症の患者が増えてきています。
そして、この原因となるのが、コレステロール摂取量が増大していることにあります。
コレステロールと関係しているのが、脂質。脂質摂取量は、50年の期間に、一気に3倍に増えました。そして、今もなお、増えつづけてことから、高コレステロール血症患者が増えていることと比例していくのです。
コレステロール吸収が高いと心臓病になるリスクが高くなります。
コレステロールの吸収の程度の違いによって、心臓病や脳卒中の発症リスクが高いのは、なぜなのでしょう?
コレステロール吸収が高い人にほうが低い人に比べて、なくなる割合が高く、心臓病を発症しやすいという統計があります。
もともと日本では、心臓病よりも脳卒中のの発症が高いことが知られています。
かつて、コレステロールが高いと心臓病の原因にはなっても、脳卒中の原因にはならないと考えられていました。
しかしながら、最近では、高コレステロール血症が脳卒中の重要な危険要因であることが明らかにされたのです。
血液中のコレステロール値は、肝臓で合成されるコレステロールと、小腸から吸収されるコレステロールのバランスによって決まります。
血液中のコレステロール値を低下させるためには、コレステロール合成を阻害するだけでなく、コレステロール吸収を阻害することが重要なのです。そのためにも生活習慣を改善していくことが、もっとも重要になってくるのです。
ですから、今の生活習慣をしっかりと見直すことが大事なのです。
血液中のコレステロールの量が多すぎれば心筋梗塞になりやすく、少なすぎても脳出血になることがあります。体の中にあるコレステロールのほとんどは体が自分で作り出していますが、それは私達が毎日とる食事におおいに関係があります。
++コレステロールが高い人の食事のコツ++
脂肪の多い肉類を減らし、魚類や大豆製品を十分に食べましょう。
動物性脂肪は血液中のコレステロールを増やし、植物性脂肪はコレステロールを減らす働きがあります。また、魚類の脂肪には血管をつまりにくくする作用があります。
・脂肪の少ない肉を選びましょう。
・ 網焼きやしゃぶしゃぶにして脂肪分を落として食べましょう。
・ 料理には動物性油脂(バター・ラードなど)ではなく、植物性油脂(サラダ油など)を使いましょう。
卵などコレステロールを多く含む食品はとりすぎないようにしましょう。
コレステロールを多く含む食品
・ 卵・魚卵・いか・えび・レバー・もつ類、洋菓子類
野菜をたっぷり食べましょう。
野菜類、豆類、こんにゃく、海藻などに多く含まれる食物繊維は血液中のコレステロールを減らす作用があります。
バランスの良い食生活に心がけましょう。
朝食を抜いたり、外食の機会が多いといった食生活も、コレステロールを増やす原因になります。
ゆったりとした食事で肥満を防ぐようにしましょう。
急いでかき込むような食事はなかなか満腹感が得られず、つい食べ過ぎて肥満の原因となります。肥満は血液中のコレステロールを増やします。食事はよくかんでゆったりととるようにしましょう。
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