睡眠時無呼吸症候群

「睡眠時無呼吸症候群」というものを知っていますか？
これは、【Sleep Apnea Syndrome】SASとも呼ばれているのですが、生活習慣病に関係した病気のひとつです。

この病気の特徴は、睡眠中に10秒以上、呼吸が停止してしまう。このような無呼吸の状態が、1時間に5回以上、7時間の睡眠中に30回以上ある方は「睡眠時無呼吸症候群」と診断されます。

次の項目をチェックしてみましょう。

1.夜中に、いびきをかく。
2.昼間、異常に眠い。
3.熟睡したという感覚がない。
4.朝起きたときに、ヒドイ頭痛がする。
5.夜に何度もトイレに行ってしまう。
6.夜中、息苦しくなることがある。
7.目が覚めてからも、体がだるい。
8.肥満気味である。
9.目覚めが悪い。
10.扁桃腺が大きく、風邪がのどにくる。

当てはまる項目が多いほど、「睡眠時無呼吸症候群」である可能性が高いといえるでしょう。

SASは生活習慣病と密接に関係しています。
SASになっている方々が生活習慣病になると、

高血圧は2倍
心疾患3倍
脳卒中は4倍
糖尿病は1.5倍

発症する可能性があがるのです！

このSASをそのまま、放置していると、生命にかかわるのです！
上記の病気以外にも、狭心症や心筋梗塞、脳卒中などの重篤な病気を引き起こすことがあります。

さらに、このSAS特有の眠気は、交通事故を起こす危険性が、非常に高く、実際に事故を起こしてから、この病気に、気づく方も多いのです。

そのことから、SASになっている、可能性が高いのであれば、早期に適切な治療をすることが大切です。
そして、SASには、なっていないけれど、項目のような症状がある場合もまた、早期に治療していくことが大切だといえるでしょう。

ちなみに、このSASの治療ですが、次のような方法があります。

1.CPAPによる治療（鼻マスクで気道を確保する機会を装着する方法）
2.口腔内装具による治療
3.手術による治療（狭くなっている気道を広げる手術）

実際は、それぞれの症状に合わせた治療法になります。
このような状況になる前に、自分だけでなく、家族の状態も確認し、健康を維持していけるようにしましょう。


※メインHPでも、「生活習慣病と睡眠」について、書いていますので参照ください。
「生活習慣病と睡眠」
「生活習慣病と睡眠基礎知識」