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すっきり目覚める・ぐっすり眠れるが良い眠り
良い眠りというと、8時間眠ること。そう思っている人が多いようですが、睡眠にとって大切なのは時間よりも質(深さ)です。
2002年に米国で行なわれた睡眠時間調査では、6時間30分~8時間未満の睡眠がもっとも病気になりにくく、睡眠時間が短かすぎても長すぎても良くないという結果が出ています。
「少ない睡眠でバリバリ働きたい」という考えも、「長く眠るほど健康には良い」という考えも、見直してみたほうがよさそうです。
しかし、だからといって、昨日は夜の9時に寝て朝の4時に起床、今日は夜中の1時に寝て翌朝は8時に起床というように、睡眠時間を同じにしても、就寝・起床時間がバラバラでは体内時計が狂い、眠りの質が低下してしまうことは明らかです。
良い眠りとは、6時間30分~8時間未満の睡眠を確保するのと同時に、安定した眠りを得ることであり、夜は寝付きがよく、夜間は目覚めることなくぐっすり眠れる、朝は疲れがとれて、すっきり目覚められるといった実感がもてることと言えるでしょう。*年齢と共に眠りの質は低下しやすくなり、中高年以降では深い睡眠が出現しなくなります。
なかなか眠れない、夜中に何度も目が覚める。起きたい時間に起きられない、寝ても寝ても寝たりない、7時間程度眠っているのに日中眠くて仕方がないというような人は、良い眠りを得られていない可能性があります。
*こういった状態の人の中には、生活を見直して改善する場合もあれば、深刻な病気が隠されていることもあるので、2週間以上、ほぼ週に3夜以上睡眠の状態が悪い人は専門医へ。
良い眠りを得るとこんなにいいことがある
睡眠はそもそも、脳と体の疲れをとり、心身の機能を回復させるために不可欠なもの。そのため、良い眠りが得られると 疲れがすっきりととれ、免疫機能もアップ。日中は元気に過ごすことができ、持っている能力を最大限に活かすことができます。また、細胞の老廃物が捨てら れ、水分と栄養が補給され、再生も促されるため、ぐっすり眠った翌朝は肌がスベスベになるなど、美容の面でも良い結果が期待できます。
一方、睡眠状態が良くないと、No.1の記事「眠りを見直そう」で述べたような弊害が起こりやすくなり、疲れがとれず、免疫機能も低下。日中は眠気が残り、体も頭もクリアにならないままダラダラと過ごすことになってしまいます。
文章:睡眠改善インストラクター 竹内由美
監修:国立精神神経センター・精神保健研究所 医学博士 白川修一郎先生
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