最近、ノロウイルスによる感染性腸炎・食中毒が問題になっています。
普段の食生活の中でも、予防するための知識を高めるために、ノロウイルスを知りましょう。
■ノロウイルスとは?
ノロウイルスとは、海水や河川水などに分布し、感染した場合、急性胃腸炎を引き起こします。
このウイルスは、人からひとに、感染することから、感染性胃腸炎の原因になりますが、ウイルスに汚染した食品を食べて感染することから、食中毒の原因ともなるのです。
基本的には、1年を通して多いのですが、11月~1月までのこの期間が最も発生件数が多いので注意するように心がけましょう。
■ノロウイルスは、どのくらいの期間、どのような症状が起こるのでしょうか?
潜伏期間は、24時間~48時間です。これは、感染してから、発症するまでの時間となります。
実際の症状としては、吐き気・嘔吐・下痢・腹痛などがあり、発熱があっても軽度です。
このような症状が、1日~2日くらい続いた後に、回復します。特に後遺症もないです。
感染していても発症しない場合もあり、風邪のような症状のこともあります。
さらに、このノロウイルスにかかっているかどうかというのは、臨床症状だけでは特定できません。
■ノロウイルスの感染経路は?
ノロウイルスの感染力は、非常に強く、経口感染がほとんどです。
(ウイルスが口から入って感染することをいいます)
・調理した人が、感染していて、その人の手指を介して汚染された食品を食べた場合。
・家庭や共同生活施設などで、人と人とが接触する際や患者の糞便や吐物を処理した際に人の手を介して二次感染した場合。
・汚染された貝類を生で食べたり、十分に加熱しないで食べた場合。
※ちなみに、このウイルスうぁ、下痢や嘔吐などの症状がなくなっても、1週間程度、長いときには1ヶ月ほど続く場合がありますので、症状が改善した後も注意が必要です。
■ノロウイルスの予防方法は?
1.手洗い
爪をしっかり切り、指輪や時計をはずし、石鹸を十分に泡立てて、ブラシなどを使用して、手指や手首を洗浄し、流水ですすいで、使い捨てタオルで手を拭きます。
2.消毒・加熱処理
消毒用エタノールや石鹸では、ノロウイルスの感染力を失わせることはできませんが、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤を希釈したものなど)や加熱処理(85度以上1分以上)することで、効果があります。
3.糞便や吐物の処理、汚染された場所の消毒
感染を広げないためにも、糞便や吐物を拭き取るのに使用したものを適切に処理しましょう。
・使い捨てマスクや手袋を着用し、汚物のウイルスが飛び散らないように、ペーパータオルなどで拭き取ります。
拭き取った後、次亜塩素酸ナトリウムを浸すように拭き取ります。
さらに、じゅうたんなどの布製品には、85度以上のスチームアイロンを1分以上かけて加熱します。
・拭き取りに使用したペーパータオルなどは、上記と同じように、次亜塩素酸ナトリウムに浸した後、密封して廃棄するようにしてください。
(拭き取り後そのままにしておくと、空気中にノロウイルスを漂わせることになりますので注意が必要です。)
・リネンや衣類についたものも上記と同様に、次亜塩素酸ナトリウムなどに浸して、熱水での洗濯をおすすめします。乾燥機をかけるのも有効的です。
とにかく、感染したかな?と思ったら、かかりつけの医師や保健所などに早急に相談してください。
私たちのように、毎日の食事を作るときにも、このようなことがないように、注意しましょう。
11 | 2024/12 | 01 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |